YJノズル(ファインバブル発生装置)による研削テスト加工データ

  • ワークサイズ:450㎜×160㎜×20.0㎜
  • 材質:SKD11(HRC60)
  • 機械名:オカモトPSG64EX
  • テスト加工目的:粗加工で0.4㎜の取り代を標準条件よりも、どの位早く加工出来るか検証

改善前

テスト加工条件について

砥石  
砥石種類 CBN砥石
砥石径 φ300㎜
粒度 #140
研削条件  
粗研摩研削量 CBN砥石
粗研摩切り込み量 φ300㎜
スパークアクト  3回
加工時間  140分
反り  0.05mm

改善後

砥石  
砥石種類 CBN砥石
砥石径 φ300㎜
粒度 #140
研削条件  
粗研摩研削量 0.006mm
粗研摩切り込み量 0.004mm【切り込み量50%アップ】
スパークアクト  3回
加工時間  115分【加工時間18%短縮】
反り  0.01mm【反り0.04㎜減少】

ファインバブル発生装置YJ-6ノズル取付後

  1. ファインバブル設置により、切り込み量を50%増やしてもしっかり研摩出来ている。
  2. ファインバブル導入後、反りの発生が抑えられている。
  3. ファインバブルを導入した後は、砥石が目詰まりするタイミングでも砥石が目詰まりしない。
  4. 仕上げ加工においても、砥石切れ味が良く、仕上げ時間が短縮された。

大手製麺工場のデモ機測定結果

ファインバブル発生装置(空気改質器付) 結果報告

機種

YJ-21-MBSA(空気改質器付)ポンプ1.5W 2セットを調整槽に設置してデモを行い2.2kwタイプ4セットの採用が決定した。

ファインバブル発生装置 ファインバブル発生装置

期間

平成29年2月6日~平成29年2月21日 (16日間)

BOD測定の条件

  • うどん及びラーメンにおて使用前(作業終了後、通常作業)の排水測定
  • 使用中(作業終了後、通常作業)の排水測定清算アイテムを考慮してできる限り同一条件にてサンプリングを採水。
  • 採水場所は原水調整槽から曝気槽への流入(軽量弁)にて採水。

BDDの測定結果

うどん 使用前 使用中 効果
BOD(作業終了後)

2017年1/31 3:50

3,100mg/ℓ

2017/2/15 4時

2,200mg/ℓ

削減率

29.0%

BOD(通常作業)

2017/1/31 16時

820mg/ℓ

2017/2/15 16時

710mg/ℓ

削減率

13.4%

※うどん1日、BOD想定

条件:作業終了後のBODは2時間、通常作業のBODは22時間排水される。

使用前:3,100mg/ℓ×2時間+820mg/ℓ×22時間=24,240mg/ℓ /24時間 平均1,010mg/ℓ
使用中:2,200mg/ℓ×2時間+710mg/ℓ×22時間=20,020mg/ℓ /24時間 平均834mg/ℓ
削減効果:834mg/ℓ÷1,010mg/ℓ=17.4%削減

ラーメン 使用前 使用中 効果
BOD(作業終了後)

2017/2/4 4:10

1,400mg/ℓ

2017/2/18 4時

1,200mg/ℓ

削減率

14.2%

BOD(通常作業)

2017/2/4 16時

1,200mg/ℓ

2017/2/15 16時

710mg/ℓ

削減率

44.1%

※ラーメン1日、BOD想定

条件:作業終了後のBODは2時間、通常作業のBODは22時間排水される。

使用前:1,400mg/ℓ×2時間+1,200mg/ℓ×22時間=29,000mg/ℓ /24時間 平均1,216mg/ℓ
使用中:1,200mg/ℓ×2時間+670mg/ℓ×22時間=17,140mg/ℓ /24時間 平均714mg/ℓ
削減効果:714mg/ℓ÷1,216mg/ℓ=41.2%削減


※ラーメンの作業終了後のBODは前回測定した時は、3,400mg/ℓであったが、計量弁までの到達時間予想が違っていましたので、同じ条件で使用中も実施しました。今回はラーメンに関しては測定の失敗です。

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うどんの排水だけを見れば17.4%削減されていることから、2.2kwを4台設置すれば40%の削減が見込めます。食品工場さんの実績もBOD約40%削減ということでしたので、同じように効果が出ています。